RS:ONE World Championships Boracay

今回、普段乗っているTechno293ではなくRS:Oneの世界選手権に出る理由は人それぞれでした。個人のスキルアップや来年度以降の国体を見据えた活動の一環、自分たち日本の学連のレベルを計るためなど個人単位では様々な意思を持って参加しました。そして、それぞれの遠征への思いを共有し、学連ナショナルチームとしては、「今後の学連の発展につながる遠征にして、学連の皆が学連NTになりたいと思うような存在になろう」という思いを持って臨んだ大会でした。私個人の目的は世界と戦って自分の能力を磨きあげたいというものもあり、自分の得た事をこのレポートと今後の活動で伝えていきたいと思います。

 

まず、この大会に出てボードスピードの重要性を改めて認識しました。スタートをトップスピードで出てもボードスピードの差で抜かれることが多く、同じブローの中でもトップスピードに入る早さとスピードを維持する能力に差を感じました。今回のレースは日本の学連レースと違い、参加者全員が長い期間RS:Oneで練習してきたわけでなく普段はRS:XTechno293imcoに乗る選手も見られました。我々学連NTもインカレが終わってから本格的にRS:Oneで練習を始めたので、練習の条件に大きな差はなかったと思います。そのために基礎能力の差が大きく勝敗を分けたと思います。しっかりブローを読み、ボード、セールともにブレを失くすこと、強風下でもセールをしっかり閉じること。普段の練習でもよく言うことですが、乗りなれない道具を使い、全てオフショアのガスティな海面で行われた今大会では、その局面でこのような基礎がしっかりできているかどうかですぐに順位が変動しました。

また、スラロームレースが多くブローの使い方と対艇関係にも能力の差が表われたように感じました。追いブローに合わせて上から突破すべき場面や、入っているブローを最大限長く使うコースを引くべき場面、マーク付近では多少の失速を許してもタイトに回航するのか、スピードを最優先に回航するのかなど、素早く的確な状況判断が求められました。前を走る選手はこの状況判断に優れていたように思います。

状況判断といった意味では、スタート位置が今レースの最大の勝負の分かれ目でした。飛び出すことは最重要ですが、どの場所から出るのが最速かという判断はいつものアップウィンドのスタートと違いがあり、判断が難しかったです。スラロームレースにおいて安定して前を走るにはリスクを減らし確実に飛び抜けることが重要なのではないかと思いました。アップウィンドでもこのようなリスクの選択には注意したいと思います。

 

セッティングについてはどの風域でもアウトは緩めている選手を多く見ましたが、ダウンの引き具合にもそれほど大きな差は無く微中風でのブームの長さにセッティングの好みが出ているように感じました。比較的体が大きく、パワフルなパンピングをする選手でもブームを長めにしていたり、女性でもブームを短めにしてパワフルなセールを作っていたりと様々でした。吹き上がると微中風ほどセッティングに個性は出ていないように感じました。バテンテンションは極端に緩めている選手が多く、リーチの開きやすいセールで無理なく乗っているように見えました。トラッカーの場所にも選択肢が多くプレーニングコンディションではボードを抑えられる限りは、やはり後ろに引いた方が速いと感じました。自分の力ではボードを抑えられるのか、ひとつ前にすべきかという判断でも勝負が分かれるあたりは乗っていて楽しい道具だと思いました。

 

RS:OneTechno293に比べてRS:Xにステップアップしやすい艇だと思います。理由は大きく分けて2つあります。ひとつは、RS:Oneはボードにボリュームがあり安定している分パンピングの推進力が大きいため、パンピングしているのとそうでないのとでは大きく差が出ます。そのため、パンピングし続ける体力が必要なこと。もうひとつはRS:Xと同じNeilPryde社製ということからセッティングや乗り方がTechno293に比べてよりRS:Xに近いということ。私はRS:Xに乗ったことが無いので偏見もありますが、今回RS:Oneに乗り、このような感想を持ちました。乗る年齢層も比較的近く、世界の同年代と競うことも可能だと思います。ウィンドサーフィンがオリンピック種目に戻ったことは希望のひとつです。これはあくまで私個人の考えですが、学連出身のオリンピック選手を輩出できるようになる近道には艇種変更という選択肢もひとつの方法かと思います。RS:Oneが今後世界でどのように広まっていくかなど、考慮すべき点は多いですが、検討するだけの価値はあると思いました。

 

この度、人数は少なくとも3位入賞できた事は嬉しいことでした。上位2名とは大きな差を感じましたが表彰にJAPANが呼ばれたことに間違いはありません。この活動で学連NTになりたいと思う選手たちが増えてくれれば幸いです。また、今後日本の学連がさらに大きな世界大会で入賞を目指すようになれば、と思います。

 

最後になりましたが、この度お世話になった大会関係者の皆さん、学連ナショナルチームのスポンサーであるGillやかんとりーはーばーの皆さん、現地でお世話になったサーフサイドのスタッフの皆さん、大会出場を支えて頂いた宮野さんや日本でRS:Oneを貸して頂いたNeilPryde関係者の皆さんにはとても感謝しております。本当にありがとうございました。

 

2012年度JUBF National Teamキャプテン 滋賀県立大学 永野祐大

レースレポート

RS:One World Championship@フィリピン、ボラカイ島

 

〈レース1日目〉

北東2~4m/s(クロスオフ)

10時スキッパーを行い、11時レーススタート予定でしたが、大幅に遅れ12時半スタート。

アウター下マークのソーセージコース、上下2周、アビームフィニッシュ、Back To Backで2レース消化しました。

スタートの旗は5・4・1・0分前でP旗ルールが適用され、メンズとレディースは別スタートでした。

 

上マークはかなり浜寄せで打たれ、かなりガスティな海面でのパンピングレースとなりました。

安定して上位を走っていたのは地元開催国フィリピン、前乗りで圧倒的なパンピングを見せつけていた香港でした。

 

1レース目

スタートは激下有利。早めにポートでキープしていたので、下1ジャストでポートスタート。

しかし左右から入るブローを繋ぎきれず1上は10番代、1下は多くの外国勢が浅く走らせていたので深くインをついて5位回航。

そのまま上位陣と右のブローを取りにいくが、2上で左に大きく振れ10後半でフィニッシュ。

落ち着いて普段のように逆海面、後続艇を見る余裕が無かった。

 

2レース目

風はさらに落ちたが何故かレグは長くなり、マークも打ち変えたためスタートは若干上有利。

しかしブローによって下有利になる場合もあり、左海面が良さげだったので、真ん中ちょい下からスタート。

スタート直後に被されかなり苦しい展開。パンピングレースということもあり、クリアウィンドもなかなか取れず。

下りの八の字で多少巻き返すもカットレースを作ってしまいました。

 

〈レース2日目〉

今日は午前のスキッパーから世界選手権の洗礼を受けました。

今までに見たことがないレースコースが掲示され、スキッパーズミーティング中各国の選手がざわつきました。

何やら初日のスキッパーで運営委員長の方が

「毎日違うコースで運営する」

と言っていたようです。

 

 

今日は北東~東北東の風2~10m/s(クロスオフ)

 

昨日よりもさらにガスティ・シフティな海面でのレースで、午前1レース、午後2レースの計3レース消化しました。

 

1レース目(指定コース:COURSE2)

先にスタートしたレディースのレースではアンダー~オーバーの風が入っていましたが、メンズがスタートする頃にはパンピング風まで落ちました。

スタートはアビームスタートだったので、上からのスタートを狙ってキープ。しかし漕ぎ出しが一瞬遅く被されて上から2線スタート。

上から出られたので下の艇団よりも先にブローをつかみ第一マークは3位回航。第二マークまでの角度がキツかった為、ダガーを出したがボードからダガーが外れ急降下。しかしなんとか上のブローを取りにいく走り方を続け6位フィニッシュ。

 

マークに直線距離で向かうよりも、上らせてからブローを先につかんで下らせる走らせ方がかなりこのような海面は有効。

距離が開いていても一つのブローで一気に追いつけもすれば、近くをすぐ走っているのに一瞬でかなり離されるような海面だった。

 

2レース目(指定コース:COURSE3)

風は上がって3~9m/s

浜際は特にブローの差と風向の差が激しかった為、スタート前のキープでセイルを落とす選手が多数いるような状況。

スタートは他国選手がセイルを落とし2線スタート。

そして1下のプレーニングで前の選手が鬼ブローで爆沈。よけきれずクラッシュ。

ここまでの2レースでもフィリピン、香港が圧倒的な技術で上位を独占。

ヨーロッパユースチャンプはコースを間違えカットレースを作っていました。

 

3レース目(指定コース:COURSE3)

風向変わらず3~10m/s

このレース、スタートを上からジャストで飛び出した板庇雄馬が第一マークを奪取。

自分はちょい下から一線で出るも、上の艇に一回被されてしまうとそこからズルズル順位を落としてしまう状態でした。

 

午後のプレーニング風があるレースを通じて感じたのは、やはり日本の学連が現時点で戦えるレベルにあるのは艇速と下りの漕ぎぐらいかと。

 

スタート、ジャイブ、タック、ジャイブポイント、タックポイント、アンダー、回航、これらにおいて程度の差はあれやはり海外が上です。

例えRS:Oneへの乗り慣れを言い訳にしたとしても、上位陣はブローの繋ぎ方がかなり上手いです。

 

〈レース3日目〉

今日は朝からヤシの木がバッサバッサ状態の爆風。

そして気になるレースコースはまさかのフィギアエイト。

何やら波乱の予感が、セッティングをする各国の選手の緊張した表情から伺えました。

 

今日は午前2レース、午後1レースの計3レースを消化しました。

 

 

 

1レース目

東北東(クロスオフ)8~12m/s

見た目の白波とブローの濃さを裏切らない爆風&ガスティな海面。レース公示では500mのレグ(アビーム)でしたが、おそらく予想より風速があった為、1km弱のレグでマークは打たれました。

 

スタートは上を狙うもやはりタイミングが遅れ2線スタート。

このタイプのコースはスタートで出れなければジャイブミスを待つしかないので、ほぼスタートで決まる。

オーバーでボードが抑えきれない場合はトラッカーは真ん中より前が良い様子。他国の上位選手も真ん中より前で抑えながらプレーニングしてる選手が多かった。真ん中で1レース目に挑んだ私はポートのアビームで無双乱舞(2回)し、オークリーをボラカイ島の海に捧げる。

 

2レース目

東北東9~13m/s

スタートは上の方の一線スタートを狙ってキープするも鬼ブローの中時計を見る余裕はあまり無く、奇跡的に確認できた30秒前でプレーニングに入るもリコールになりかけ減速。それによりスタート5~10秒で上の艇に被される。

スタボーのアビームではフィン抜けを戻すのにだいぶロス。

2レース目は板庇雄馬がスタートで飛び出し第一マークを奪取。ジャイブミスで順位を落とすも第二マークのジャイブで上位陣の沈集団のインを冷静につき2位フィニッシュ。

 

3レース目

東北東6~9m/s

3レース目のレディースクラスでは須永由季さんがロンドン五輪チャンプのマリーナさんを抑えピンでフィニッシュ。

 

メンズレースではやはり上の方を狙ってキープ。少し風も落ちたため余裕ができ、このレースは一線で上からスタート。

第一マークは3位回航も、スタボーのアビームで前の艇がトラッカーを数段階下げたのに気付くのが遅れ、離されたままフィニッシュ。

MAXブローが抑えられるならトラッカーはすぐに引くという判断の早さも、勝負の分かれ目になっていた。

海外の上位選手のRS:Oneセッティングを参考までにまとめる。

・吹いた場合はしっかりリーチを落としている選手が多い。

・上のバテン3つは全くテンションはかけていない。

・4,,6バテンもシワができるぐらいに緩める(理由:バテンテンションが強いとキャンバーが最後まで返りにくく、それによりオーバーブローの裏風でキャンバーが逆に返ってきてしまい、押しつぶされるorボードごと吹っ飛ぶ)

・ハーネスラインは長めで体を投げ出して常にテンションが抜けないようにしている(オーバー風域)

 

〈レース4日目〉

今日の午前中は豪雨によりウェイティング。

午後からCOURSE5で全艇同時スタートの3レース消化しました。

今日のスキッパーでは、明日のメダルレースは中止にして、通常のレースを行うという連絡がありました。

 

1レース目

東北東6~8m/s

上からのスタートを狙って待機。

スタートは真ん中からちょいしもから飛び出たメダリスト集団が上位を独占。

しかし上からのブローを先につかめたので第四マークまではシングル回航。その後ポートで伸ばしブローでタックを返すも、先に返した集団が浜からのポートリフトで激上りし大幅に順位を落としフィニッシュ。

上マークも浜際に近かったため、上からのブローをかなり頻繁に見ないと気づくのが遅れる。

 

2レース目

東北東5~7m/s

前のレースでちょい下の集団が飛び出していたが、ボローが抜けた時のリスクを考え上めでスタートを伺う。

第一マークはやはりちょい下から飛び出たメダリスト集団が奪取。このレースも上からのブローで伸び、第三マークまでシングル回航。しかし第四マークまでのポートプレーニングでフィン抜け。やはりテクノに比べフィン抜けがかなり戻りづらい。5艇ほどにまくられる。

その後、第五マークまでの上りで前のレースの浜からのリフトを取りに台湾勢と早めにタックを返すが、ふと後ろを見ると右海面上から強烈スタボーリフトブロー。慌てて返すも時すでに遅し。10艇以上にまくられフィニッシュ。前のレースと同じミスを繰り返してしまった。

 

3レース目

東北東4~6m/s

最初のスタートは下集団が5秒以上早く飛び出しゼネラルリコール。ブラックフラッグルールが適用される。

ブラック期でも攻めの姿勢を見せた井上が第一マークをメダリスト集団に続き4位回航。

このレース自分も上からブローを掴みシングル回航。

第一マークの沈に巻き込まれかけるもダガーに切り替え少々挽回。しかし第三マークまで

ダガーが飛び出てしまい10艇ほどにまくられる。そして悪夢は続き第四マークでも同じくダガーが飛び出る10艇ほどにまくられる。

その後の上までで順位を上げるが20前後でフィニッシュ。

 

やはりダガー操作やハーネスストラップではまだまだ詰めるところがあるように感じるし、特にハーネスストラップはちゃんと乗り込めばもっと上るように感じる。やはりXOneを乗りこんでる海外勢はめちゃくちゃ上ります。

スタートも今回はほとんどのレースがアビームスタートですが、海外の選手はアビームスタートめちゃくちゃ上手いです。

おそらくフォーミュラも乗っている選手が多いからだと思いますが。

取りあえず学連のスタートのイメージでは全くないです。

ただアンダーはある程度自信がついたのは収穫でした。

今日は本当にしょうもない順位の落とし方をしてしまいました。

もっと乗り込んで挑みたい。

 

<レース5日目>

東北東3〜5ms

この日は朝のスキッパーズミーティングで、まさかのサプライズゲスト、Mr.ニールプライドさんが海上にいらっしゃいました。

もはや私の中では伝説上の人だという印象があったので非常に興奮しました。

レースコースは昨日と同じコースで午前に2レース、アップウインドのコースで1レースの計3レース消化しました。

 

 

1レース目

東北東4〜5ms

スタートを上めから飛び出し、第一マークはシングルで回航。その後マーク回航で2艇にインを取られまくられるがなんとかシングルでフィニッシュ。

しかしリコールでOCS

今大会はカットが出来なかったので、一気に順位を落とし、巻き返しがほぼ不可能な状況に。

 

2レース目

東北東4〜5ms

このレースもスタートで飛び出せたため、第一マークはシングル回航。しかし、その後ダガーの不具合でダガーの出し入れが不能になり一気に順位を落とし20後半でフィニッシュ。

 

3レース目

東北東3〜5ms

アップウインドのコースで最初のスタートはゼネラルリコール。

2回目のスタートは左からブローが入り始めていたため、下集団からスタート。一下までは左のブローを上手く繋いだ小森がピン。

コース取りは悪くはなかったが、一上途中でまたもやダガーが不具合を起こし自分はカットレース。

二上でダガーを抑えながら走らざるをえなかったが、その方が良く上り数艇まくることができた。中風でのハーネスは足でダガーの飛び出ている部分をプッシュしながら走る可能性もあるかと。

前乗りを思い出すと、確かにそのようなフォームで乗っている海外選手が数人見られた。

 

今回はメンズクラス(22歳〜39歳)で5位という結果であり、非常にふがいなくもあり、また収穫の多い大会だった。

海外の選手の多くは普段からRS:Xを練習している選手が多く、ボードトリムやセイルトリムでも経験の差を感じる場面が多かった。

また、海外の選手はウインドサーフィンにも日本のように大学生ではなく、10歳前後のゴールデンエイジの時期から触れる機会が多いようであった。

また、競技自体へのサポート、育成環境が充実している国もあり、今後日本が五輪で上位を目指すにあたり、学生連盟だけでなく、ジュニア世代、国体等も含めた育成システム、艇種等の制度改革も日本のウインドサーフィンレベル全体のボトムアップに向けて必要であるように感じた。

 

今回このような貴重な経験をさせて頂くにあたり、本当に沢山のサポートを頂き感謝しております。

ありがとうございました。

 

 

2012年度JUBF National Team副主将

琉球大学ウインドサーフィン部 4年次

金城隆太郎(きんじょう りゅうたろう)

レースでの感想としては国際大会慣れしてないのが顕著に出たと思う。スタートや回航でいつも通り出来なかった。ルール的な面でも、回航では接触は当たり前だし、スタートでも下からバンバン入ってくるし、接触しても気にせずパンピングしたりと、学連のルールが世界に通じてるようにも思えなかった。

技術的には、中風くらいまでならそんなに差を感じる事は無かったが、強風になると体格差だけではない大きな差があると感じた。特に、スラロームのコースが多い中でのスタートや回航ジャイブ、アビームの艇速など、今までアップウインドではあまり意識していなかったウインド力のような総合力がまだまだ足りないと感じた。

結果的には、反省点が多く世界との差を感じる事にはなったけど、大会に出て生でそれを感じる事ができたという事に意味があると思うし、ウインドに対する考え方や速くなる為に何が必要なのかを改めて考えるきっかけになりました。そしてなりより海外で世界各地の人とレースをするのは本当に楽しかったし、すごい選手と一緒にレースできたり、交流が持てたり出来るのもウインドサーフィンという競技だからこそだし、これから先も日本の学連から世界に挑戦して欲しいと思います!

 

2012年度JUBF National Team 琉球大学ウインドサーフィン部 平田貴一郎

 

フィリピンでのチャンピオンシップは、世界との技術差を実感することができました。特に、自分の強風への対応力の無さに失望しました。艇速も技術も、比にならないくらい劣っていました。しかし、この失望感によって、自分の伸びを期待することもできました。もっともっと速くなれると。

レディースだからと言って、メンズには強風は劣ってしまうと思っていましたが、メダリストの方々を見ると違いました。性別も風も関係なく、速くなれることを目の当たりにしました。世界の多くの女性選手が見せてくれました。

学生としての選手人生は、残り僅かですが、この期間で更なる成長をしていこうと決めました。


2012年度JUBF National Team 滋賀大学4年 吉田愛

 

今回のRS:ONE World Championship 2012に参加し、いかに今までテクノでの上下二週のウィンドサーフィンしかしてこなかったかを痛感しました。今回の大会は、毎日様々なコースが用意され、コースの感覚を掴んだ頃には、また新しいコースでレースをしなければなりませんでした。RS:ONEという、乗り慣れていない道具でしたが、参加したほとんどの選手がRS:ONEに乗るのは初めてで、条件はほとんど一緒でした。その中で微風から強風まであらゆるコンディションの中でレースが行われ、ウィンドサーフィンの総合力が試される大会だったと思います。少しずつですが、何もかもがいつもと違い、それにしっかりと対応することができませんでした。自分がいかにウィンドサーフィンを知らなかったかに気づかされることになりました。

レースそのものは納得のいくものとはなりませんでしたが、収穫も多くありました。特にセッティングに関しては、バテンテンションの重要性に改めて気がつくことになりました。普段乗っているテクノに比べて、ダウンを引いてもリーチが落ちにくく、またフットベルトも存在しないので、セールの深さや硬さをバテンで調節するしかありませんでした。RS:ONEは、バテンテンションが非常に細かく調整でき、それにより重さや上り角度に変化が生じました。バテン一つでどれだけ乗り心地が変わるのかを驚くほどに体感することができ、大変勉強になりました。

また、海外の選手と触れることで、日本という国の立ち位置も考えさせられました。よく周りを見回してみると、今回参加している国々は日本より人口の少ないところばかりでした。特に香港や台湾などは国家として認められている訳ではなく、独立した自治区であり、非常にこじんまりとしたコミュニティであると思います。しかし、その代表となった選手たちは世界と対等に戦っており、目が世界に向いていると思いました。もちろんバックにあるサポート体制などに差はありますが、日本というのは当事者意識の低い国であると感じました。私自身も大学に入ってウィンドサーフィンを始めた時は、海外の選手と戦うなど、遠い世界の話だとぼんやりと考えていました。自分「なんか」が世界と戦うなんて想像をしていませんでした。誰もがすぐ近くに代表になるチャンスを持っているのだと思います。どんな場面においても、ぽん、と世界に出された時に堂々と戦えるようになりたいと思いました。

今回の経験を日本に持ち帰ることで、より多くの人が海外に目を向けてくれるよう、今後の活動にも精を出していきたいと思います。

最後になってしまいましたが、今回の遠征に協力し、サポートしてくれたみなさん、応援してくださったみなさんに、お礼を申し上げます。ありがとうございました。

 

2012年度JUBF National Team 明治大学 福田未那弥

初めての海外遠征は最初から最後まで新鮮な事ばかりでした。海外という慣れない環境の中でレースをすることから、世界大会というレベルの大会であることまでなにもかもが刺激的でした。今回の大会で一番感じた事はミスが出来ないということです。逆に考えると今までいかにミスをごまかしてきたかを実感する大会となりました。全14レースノーカット。カットレースがないというだけでここまで苦しめられるとはおもってもいませんでした。レースはミスをしたものが勝手に落ちていくものです。それを大会を通じて実感しました。レースの内容としては、アップウインド主体のコースは初日と最終日の最終レースのみ。個人的な意見としては今まで日本でアップウインドしかしてこなかった自分にとって、それ以外のコースは新鮮だった半面、艇速勝負の非常に厳しいレースとなりました。スタートからアビームで、フルスピードで飛び出したもの勝ちでした。スタートで出遅れるともはや挽回するチャンスはほとんどなく、慣れないスタートでトップ集団に入ることがほとんどできませんでした。小さなミスが命とりになってしまう非常に緊張感のあるレースでした。実際ほとんどトップ集団に入ることが出来なかった事は今後の大きな課題です。ただアップウインドのコースに関しては自信がつきました。得意風域というのも大きかったのですが上マークまでは互角に戦う事が出来きました。

技術面以外では、今大会を通じて自分自身の甘さと共に日本の甘さを痛感しました。ウインドはもちろんですが、それ以外様々な場面においても日本は意識が低いと思いました。なんとかなる、誰かがやってくれる、なんでもいい、といった甘さがあります。私自身もあてはまると事はたくさんあります。今後は自分が主体性をもってしっかりと行動していきたいと思いました。

そしてなによりも今大会の一番大事な仕事は、今回の経験を日本のみんなにカムバックし共有する事です。

来週に控える練習会では多くの経験を共有したいと思います。そして学生たちの心に何かを響かせよりよいチームジャパンを作って行きたいと思います。

 

2012年度JUBF National Team 関西学院 小森貴裕

総参加数は約50人、総参加国は15カ国でした。
大会全体を通して風はオフショアでコースエリアは陸の近くに打たれました。

大会一日目

風速はリーチパンピングからストラップパンピングの3~5mほどで、レースは2本行われソーセージコースでした。オフショアで浜付近のためシフティ&ガスティでした。
一レース目はほとんどの選手がポートスタートするほどの下有利でアウター付近のカオスに巻き込まれブランケットでのスタートになってしまい。先頭集団から突き放され20位でフィニッシュしました。

2レース目は風が少し落ち常にリーチパンピングする風になりました。スタートはフレッシュクリアで第一線から出て1下までは中盤ぐらいの順位で回航、2上で突然左からストラップパンピング程のブロウが来たのに反応するのが遅く、23位で2上を回航しそのままフィニッシュしました。

大会二日目

風は10メートス程のmaxブロウで抜けると3メートルほどでした。レースは3レース行われました。一レース目はスタートがポートからのアビームスタートでジャストできれず風上の艇のブランケットに入りそのままなかなかスピードに乗れず19位でフィニッシュ。

2レース目も同じような風で風上側からのスタートを試みたがその上の艇が沈して巻き込まれ22位でフィニッシュ。

3レース目はフィギアエイトのコースでスタートの位置取りが下手くそでがなかなかうまくできず最後尾ぐらいからスタートしそのまま23位でフィニッシュ。

大会三日目

風はmax15mほどありフィギアエイトコースでした。合計3レースを消化しました。
1レース目風が強くセールとボードを抑えることが出来ずスタートをガッツリ遅れてスタートしました。そのままスタートで決まり18位。

2レース目もなんとか3秒遅れぐらいでスタートし17位でフィニッシュ。

3レース目はばっちりスタートを出れましたが自分の艇速が遅くどんどん抜かれ21位でフィニッシュしました。

大会四日目

風はmax8mほどの風で3レース消化しました。

一レース目はスタートで前の艇が沈しほぼ最下位からのスタート。ブロウをつかみある程度中盤の艇団に近づいたがまくれず、そのまま20位でフィニッシュ。

2レース目は今までの経験からスタートでほぼ決まると感じていたので、攻めほぼジャストでスタート、途中まで10番前半だったが最後上りでまくられ16位でフィニッシュ。

3レース目は先ほどと同じようにスタートし途中までシングルだったが、また上りでまくられ10位でフィニッシュ。

大会五日目

3レース消化。風は常リーチパンピングだった。ソーセージコース。
一レース目はスタートをフレッシュクリアで第一線ででた。そこからずっと10番前後で回り続け12位でフィニッシュ。

2レース目はさっきと同じようにスタートを切ったが、中途半端に下受けをくりかえし、順位を落としていき20位でフィニッシュ。

3レース目はこれも同じように決めたが自分とは逆の左海面が伸びていき10番後半で回航し、1下と2上でまくり11位でフィニッシュした。

今回のレースで感じたことは、海外の選手は判断力がよく常にまわりが見れていて自分がそっちにブロウがあると思った時にはすでにそっちに向かっているというようなかんじでした。そして自分のセッティングに関しての知識のなさ、艇速のなさ、タクティクスとストラテジーのなさ、スタート技術のなさがはっきりとわかりました。

 

学連レースなど、なぜいつも優勝できないのか… なぜ自分には走るレースと走らないレースができるのか… それを今回わかることができました。

 

結果は散々でしたがいろんなことを経験でき自分としては新たに一歩上にいけるものを得ることが出来ました。

 

学連全体的に何が足りないのかも自分的に分かったと思います。それはNT練習会で報告したいとおもいます。

 

みなさん応援していただきありがとうございました。

 

2012年度JUBF National Team 同志社大学 内園拓也

結果は5位。まだまだ上に行けたと思います。

世界大会に出場し感じた事は「世界は近い!」です。
言い換えれば「遠くはない!」と感じています。
今回、出場者のレベルや強豪国の不参加等も有りますが、大きな差は感じられませんでした。

少し大会を振り返ってみますと・・・

大会初日:微風での2レース
1R目、力強いパンピングの香港勢に漕ぎ負けず、第1マーク4位回航。
「こいつらチョロイな!イケる!」と思った瞬間、第2艇団にブローが届き「あっ」と言う間に14位まで順位を落としてしまいました。悪い癖である最初に十字架を背負って戦うパターンの幕開けでした。(泣)

大会2日目・3日目:(プレーニングレース)
レースにもRSONEにも慣れ、次第に調子が上がって来ました。
4位・3位・2位と順当に上位を走れるようになってくる。7Rの2位は、スタートから飛び出しダンピンのマーク回航・・・
ジャイブ後半に第2艇団のマークに向かうブランケットに入りジャイブで沈(笑)
アップウインドレースしか経験してない未熟さを痛感しました。

3日目まで、3位入賞を狙えるポイントをキープ。
更に上位に食い込む隙もありました。

しかし、いつまで経っても1Rのカットが付かず、重い代償を払い続けます。(結局、カットレース無しでした)

大会4日目:(プレーニングレース)
9R目はレース途中まで2位?海上に看板が出ていてロープが張り巡らされている。
「近づいたらヤバイな・・・」と注意していたが、思わぬ所で・・・フルプレーニング状態からのブッ飛びで19位。
次の10Rに3位を獲り挽回を試みましたが、モジベーションを保つ事は難しかった・・・

大会最終日:(アンダー)
体重差を言い訳にしたくないが、軽量級が優位。
それでも13Rに3位奪取。JAPANの意地を見せときました(笑)

世界は近い!
しかし、近づく為には努力が必要です。
細かい技術(トラッカー操作や漕ぎ方)や、多くの艇種に乗る経験値。スタートでの集中力・ブローの繋ぎ方等など

全てが、いい経験だったと思います。

応援、支援して頂いた方々に感謝いたします。
次は世界を「やっつけたい」と思います!

          2012年度JUBF National Team 立命館大学 板庇雄馬